オフェンス
ピック&ロール
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#2メン#スペーシング#スクリーン#PnR
戦術コンテキスト
ピック&ロールは現代バスケットボールにおける最も基本的かつ効果的な2対2の攻撃オプションです。NBAでは試合中の約30%の攻撃がピック&ロールから始まり、Bリーグでも多くのチームが主要な攻撃オプションとして採用しています。特にハーフコートオフェンスが停滞した際の打開策や、マッチアップを意図的に作り出すために使用されます。スクリーナーとボールハンドラーの組み合わせによって様々なバリエーションが生まれ、ディフェンスに複数の判断を強いることができます。
動画解説
原則
- 1スクリーナーはディフェンダーに体を当て、安定した姿勢でスクリーンを設定する
- 2ボールハンドラーはスクリーンに肩をぴったりとつけて通過し、ディフェンダーを引っかける
- 3スクリーン後、スクリーナーは素早くゴールに向かって「ロール」するか、外に「ポップ」する
- 4ボールハンドラーはディフェンスの対応を読み、シュート/ドライブ/パスを選択する
- 5他の3人の選手は適切なスペーシングを保ち、パスコースを確保する
コーチングポイント
- •スクリーナーの足幅はショルダーワイズに、安定した姿勢でスクリーンを設定する
- •ボールハンドラーはスクリーンに肩をつけて通過し、ディフェンダーを確実に引っかける
- •スクリーン後の判断(ドライブ/シュート/パス)を素早く行うよう指導する
- •スクリーナーのロールのタイミングとスピードを強調する
- •オフボール側の3人のスペーシングと動きを明確に指示する
- •ディフェンスの対応パターンごとの攻め方を事前に練習しておく
長所と短所の分析
長所
- •2人の連携で複数のディフェンダーを引きつけ、数的優位を作り出せる
- •ボールハンドラーに対して有利なマッチアップを作れる
- •スクリーナーのロールやポップによって多様な攻撃オプションが生まれる
- •他の3人のスペーシングとの組み合わせで全コートを効果的に使える
- •シンプルな動きながら高度なバリエーションまで発展させられる
短所
- •ディフェンスのスイッチングに対して効果が薄れる場合がある
- •スクリーナーのスクリーンの質が低いと効果が半減する
- •ボールハンドラーのドライブ/シュート能力に依存する部分が大きい
- •トラップディフェンスに対する対応が必要
- •他の3人の選手が適切なスペーシングを取れていないと効果が薄れる
対抗戦術と対応策
1対抗戦術(ディフェンス側)
ヘッジ&リカバー:ビッグマンが一時的にボールハンドラーを止め、元のディフェンダーが回復するまで時間を稼ぐ
1対応策(オフェンス側)
ヘッジ&リカバーに対して:有利なマッチアップ(小さい選手vs大きい選手)を攻める
2対抗戦術(ディフェンス側)
スイッチング:ディフェンダー同士がマークする選手を交換し、スクリーンの効果を無効化する
2対応策(オフェンス側)
スイッチングに対して:スクリーナーの素早いロールとショートロールからの展開
3対抗戦術(ディフェンス側)
アイスディフェンス:サイドラインでのPnRに対し、ビッグマンがベースライン側に位置取りしてミドルへの攻撃を誘導する
3対応策(オフェンス側)
アイスディフェンスに対して:スクリーナーがフリースローライン付近でボールを受け、4対3の数的優位を作る
4対抗戦術(ディフェンス側)
トラップ:2人のディフェンダーでボールハンドラーを挟み込み、パスを強制する
4対応策(オフェンス側)
トラップに対して:ボールハンドラーのプルアップジャンパーやフローターの活用
5対抗戦術(ディフェンス側)
ドロップカバレッジ:ビッグマンがペイントエリア付近に下がり、ドライブに対応する
5対応策(オフェンス側)
ドロップカバレッジに対して:スクリーナーのショートロールやポップアウト
バリエーション
ピック&ポップ
スクリーナーがロールせずに外側に開き、ミドルレンジやスリーポイントのシュートチャンスを作る変形。シュート力のある大型選手(ストレッチビッグ)との組み合わせで効果的。
ホーンズセット
トップオブザキーの両側に2人のビッグマンを配置し、どちらかがスクリーンを仕掛ける形。ディフェンスが予測しづらく、多様なオプションを生み出せる。
スリップスクリーン
スクリーナーがスクリーンを完全に設定する前に早めにロールする動き。ディフェンスがスイッチやヘッジを予測している場合に効果的。
プロチームでの使用例
Golden State WarriorsNBA
ステフィン・カリーとドレイモンド・グリーンによるピック&ロールは、グリーンのプレイメイキング能力とカリーのシュート脅威を組み合わせた代表例。特にショートロールからの展開が特徴的。
川崎ブレイブサンダースBリーグ
藤井祐眞と篠山竜青/ニック・ファジーカスのコンビネーションによるピック&ロール。特に藤井のポップアウトからの3Pシュートが武器。
統計データ
NBAでの使用率
約30%
NBAの平均的な試合でのハーフコートオフェンスにおけるピック&ロールの使用率
平均PPP
1.03
ピック&ロールから直接または間接的に生まれる1プレイあたりの平均得点(Points Per Possession)
最適なスクリーン角度
45°
ボールハンドラーに最も効果的なドライブ角度を提供するスクリーンの理想的な角度